2010年5月29日土曜日

観桜茶会

この春は日によって寒暖の差がとても激しく、安定しないお天気が
続いておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか? 

今回レポートいたします、五島美術館で開かれた観桜茶会も、
桜の季節でありながら冬のように寒い日の開催となりました。

しかしながら私は、初めて蓮江門のお茶会に参加したのが
観桜茶会であり、そこで初めて触れるお煎茶の世界に
大変感激した思い出もあってか、1年のなかでは観桜茶会が
一番好きなので、今回もとても楽しみに参りました。

今年は五島美術館の中の三箇所のお茶室で、
お抹茶の席が二席、そして私ども煎茶道方円流の席が
設けられました。
私どもの席は、かつて大きな窓から富士山が美しく見えたという
「冨士見亭」での提藍手前。
残念ながら今は富士山の姿は見られませんが、それでも
大きな窓からの庭園の眺望は素晴しく、
種子島の新茶『松寿』は若々しく新鮮で美味しく、丘の上で
野点を楽しんでいるのを想像しながらお茶をいただきました。

お隣のお茶室でのお抹茶の席でもお茶をいただきました。
作法、お道具、お手前、全てが興味深く、勉強させていただきました。

心配していた桜ですが、寒さもありお花見にはまだ少し早かったものの、
点心席の入り口にしだれ桜が綺麗に咲いており、
庭園の緑のなかで美しく映えていました。
季節ごとのお茶会は、日本の四季の移ろいと美しさを感じられ、
日本人でよかったといつも実感いたします。

次回は7月24日、夏の浴衣茶会です。
毎年、社中はもちろんお客様のなかにも浴衣をお召しになって
いらっしゃる方もいて、華やかで楽しいお茶会です。
お時間がありましたら、ぜひいらしてください☆

莉園