2011年2月6日日曜日

新春茶会2011@サントリー美術館茶室「玄鳥庵」


 まだまだ寒い日が続きますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 方円流東京東支部では2011年1月10日に毎年恒例の新春茶会を、東京ミッドタウン内のサントリー美術館茶室「玄鳥庵」で開催致しました。この間、サントリー美術館では日独交流150周年を記念して、国立マイセン磁器美術館所蔵「マイセン磁器の300年」展が開催されており、お客様にはお茶会に加え、美術館での鑑賞も同時に愉しんで頂くという企画となりました。
 
 この茶室「玄鳥庵」は、もともとサントリー美術館が位置していた赤坂見附から一緒に移転してきたもので、柱・襖・天井など旧部材を多く利用し、隈研吾氏のデザインで立礼席の意匠を改めるとともに、八畳の広間を増設したとのことでした。「都市の中の静寂な空間」というだけに、古きよき部分とモダンさがバランスよく共存しております。 なお、「玄鳥庵」は、1961年サントリー美術館創設時に設けられ、裏千家十四代家元淡々斎宗匠により、命名されたそうです。
 
 お客様にはまず奥の畳のお部屋で玉露と「自由が丘 蜂の家」さん特注で、今年の干支、卯をイメージした和菓子を愉しんで頂きました。その後、立礼席に移動し、年始に頂くおめでたい大福茶と点心を召し上がって頂きました。大福茶は北海道の黒豆茶を皆さまの目の前で焙じたものを、柿右衛門の茶碗にいれさせて頂きました。マイセンに多大な影響を与えた柿右衛門ということで、美術館での展示とのプチコラボ(笑)となりました。また、点心は亀戸升本の「七福」という、新年らしいお弁当をご用意しました。大福茶席の最後では四国より取り寄せた踊るミニ獅子舞がサプライズゲストとして登場し、茶席でどっと笑いが起こるなど、花を添えてくれました。